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道歌に学ぶ
道歌をご紹介します。
各道歌を開くと「出典」「解説」「和尚の一言」などをご覧いただけます。
令和4年6月
ご存知利休道歌の...
解説
ご存知利休道歌の一つです。茶の湯をば心に染めて眼にかけず耳をひそめて聞くこともなし
利休居士は茶道を志す者に点前作法を歌でもってわかりやすく諭しました。
後世のひとも加わって「利休百首」ともいわれています。
和尚の
一言
その道の達人、一流の選手は皆口をそろえて基礎・基本を大切といいますネ。
春秋のお中日に...
和尚の
一言
「春秋のお中日に近所のお寺に地獄絵図がかけられ、子供は恐る恐るそれを見に行った。おじいちゃんやおばあちゃんに「なあ 悪いことをすると地獄へ落ちてあんな目にあうんだよ。悪いことはできんな」と聞かされた。日本人の倫理観は小さい時の地獄思想にもとづいているようです。その地獄思想が植えつけられていないと大きくなってから地獄におちるようなことを平気でやるもんだ。
ご用心ご用心...
和尚の
一言
ご用心ご用心。寝室の本棚を暫くぶりに触ってみたら、案の定うっすらほこりがたまっていた。どうしてこんなところに、まてよ眠っている間に鼻からこのほこりをずっと吸っていたんだ。心にも知らぬうちにほこりをため込んでいるのだ。
孫の成人式を...
和尚の
一言
孫の成人式を楽しみにしていて気が付いたら自分は80歳を超えていたなんて。子育て真っ最中のパパママすぐにおじいちゃんになってしまうよ。その時びっくりしないように時々己の顔を鏡で見ておくことですナ。
同様な道歌に...
解説
同様な道歌に 油断こそ大敵なりと心得て堅固に守れおのが心を
和尚の
一言
七曲りのカーブではめったに事故は起きず、平坦な道になってから大きな事故が起きているようです。
過ぎたるは...
和尚の
一言
過ぎたるは及ばざるよりなお悪し 酒も悪者になったり、良者になったりかわいそうですネ。
令和4年5月
同様な文言に...
解説
同様な文言に「なさけは人のためならず」(2種類の解釈あり)がありますが、親切をしておけば、必ず、周り回って自分に戻ってくるものです。堪忍袋の緒を切ってしまったら大変なことになります。こらえることを学んだ人は人間関係も上手く、心豊かに暮らせることを教えてくれています。
和尚の
一言
負けるが勝ちですネ。
大企業の入っている...
解説
大企業の入っている巨大ビルも決して社長や重役等が建てたわけではなく、地道に毎日汗水流して労力を費やした土木作業員のご努力があってこその結果です。高速道路も今は見えないところで努力していただいた人たちのお陰です。それを忘れてはいけません。
和尚の
一言
「私が建てた家」ではなく「私が建ててもらった家」というべきですネ。
昔は雪が降っても...
解説
昔は雪が降っても除雪機などなく、ただ降りしきる雪を眺めているだけです。すると参道を音も立てずのぼってこられるお参り人。思わず手を合わせてお迎えをした思い出があります。
「あわれ」とは哀れではなく古語の「すばらしい心の持ち主」を意味します。
和尚の
一言
美辞をならべるより そっとその人の後ろを拝みたい気持ちです。
倉本聰さんの...
解説
倉本聰さんの「カムイミンタラ」最新号をよんで・・
人間はなぜそんなに変わりたがるのか ヒトはどうして景色を変えたがる 町をかえたがる 村を変えたがる
それも急いで 去年森であったところが草原になった 去年の草原が田んぼになった 去年の田んぼが畑になった 去年の畑地が牧草地になった 去年の牧草地が売りにだされた。
暇というのは大事なもんだよ 暇をつぶそうなんて考えちゃいかんよ 何も考えずにボケーとしとることそれが暇をつぶす最高の道じゃよ 人間にはそれができんのじゃな だから考えんでもいい余計なことを考える どうやって金を儲けるとか どうもあいつは気にくわんとか どうやってあいつをこらしめてやるとか あいつに勝つにはどうしたらいいとか どうでもいいことをおもいつくんだ・・・・・・ 続く
和尚の
一言
世の中情報が多すぎるのですネ
親方の愚痴が...
解説
親方の愚痴が聞こえてくるようです。 指示待ち人間が多い会社の新人研修でも同じようなことがあるのでしょう。
面白川柳にこんなのがあります。やらせずに何もせんとて親がやり
和尚の
一言
やって見せやらせてみたがこの始末 こんなことのないように
妙心寺派管長で...
解説
妙心寺派管長でありました山田無文老師の話 ご老師は若い時病弱で皆に見放されて一人で隔離されたように住んでおられた。六月のある日、戸をあけて外をご覧になった時、肌に心地よいそよ風が・・ その時ご老師は皆に見放されたと思っていたが、風・・空気・・空気というものが私を見守っていてくれた。私には空気という味方があったのだと気づかれたのでした。 みるみるうちに快方にむかわれ、お元気になられその後修行を積まれたのでした。その時読まれたのがこの道歌なのでした。
和尚の
一言
目に見えない、気づかないものに気づき感謝することによって人生が・・・・・ですネ。
令和4年4月
せいては事をし損じる...
解説
せいては事をし損じる。果報は寝て待て。なんて同じような標語があります。
同じような道歌に 井戸掘りて、今一尺で出る水を掘らずに出ずという人ぞ憂き
せっかく人並みに努力をしてきたのにもう一歩というところでその努力をやめてしまう人がいる。色々本人には事情というものがあると思うが、その人には注意をしてやる友人がいなかったのかナ。
和尚の
一言
あわてるな あわてて得なことはない。慌てるという字をよく見ると 心が荒れると書きますネ。
東西南北を上手に...
解説
東西南北を上手に織り込んだ道歌です。同じような道歌が多くありますネ。
紹介します。 極楽は西にあれど東にも、来た道さがせ南にもある
先述 西ばかり弥陀の浄土と思いつつみなみにあるは誰も悟らず と
和尚の
一言
相田みつをさんは「幸せは自分の心がきめる」といっています
お釈迦様は欲には...
解説
お釈迦様は欲には二通りあって 一度達成すると消えてしまう欲、もう一つは達成するとますます出て くる欲があると説いておられます。 人間にとって怖いのは後者の欲です。一度儲かると次々と欲が出る・・・そうギャンブルがいい例デスネ。
和尚の
一言
一攫千金を夢見て家庭も自分の人生もだめにしてしまいます。欲はほどほどに。
どうしても人は...
解説
どうしても人は自己中心的になってしまいます。「良い」とは自分にとって都合が良いということですネ。
同じような道歌に「涼しけりゃ涼しすぎると人の口戸はたてられぬ夏の夕暮れ」とあります。
和尚の
一言
あの人はいい人だ という いい の前に 「私にとって都合の」 をつけてみるとよくわかりますネ
昭和(明治)生まれの...
解説
昭和(明治)生まれの頑固者も孫のまえではメロメロ。歳をとるにしたがって角がとれていい年寄りといわれますが・・・・一方では角あれば物がかかりてむつかしや心にこころまろまろにせよ といいます
あなたはどちらに賛成ですか。
和尚の
一言
丸過ぎる人のことを八方美人と揶揄するひともあります。 政治家でも頑固者のほうが支持者が多いようです。
人間すべてけじめが...
解説
人間すべてけじめが大切なようです。のんべんだらりではいけません。昔は元旦とか1日とか節目になるチャンスが多かったのに今はあっても節目になっていないですね。
和尚の
一言
竹は中が空洞になっていますが、要所に節があってめったな風では折れません。節のないネギはすぐおれてしまいます。
令和4年3月
今でしょ!! 誰かの声が...
解説
ようやく子どもたちも社会人なり、故郷に残してきた病身の親を思い出す。今度週末にはと思っていた矢先突然病院から電話がかかってきたという絵に描いたような不幸。・・・・しておけばよかった・遅かった・・・。という話はよくききます。
和尚の
一言
今でしょ!! 誰かの声が聞こえてまいりますネ
いつまでも親の目からは子どもなりこどもになりてなすが孝行
親を説教するなんて!!!
生兵法はおお怪我の...
解説
道に関してはカーナビが親切に教えてくれますが、肝心なところで案内が終わってしまいます。人に聞くのが一番と思っても近頃通りには猫の子一匹、ましてや人影は見当たらない状態です。困ったものです。
スマホは孫にでも聞いたほうがいい。ぐちゃぐちゃ触っていると肝心の写真がどこかへ消えてしまったりします。聞かぬは一時の恥と思って思い切って聞いてみましょう。
和尚の
一言
生兵法はおお怪我のもとともいわれていますネ。
でもやっぱりひとの口...
解説
「老子」に天網恢恢疎にして漏らさず(天の張る網は広くて大きいが絶対に漏らすことなく悪人・悪事を捕まえる)の日本語版。日本人の倫理観は地獄の思想で、小さい時から培われていました。嘘をつくと地獄の閻魔様に舌を抜かれるぞ・・とか。今は受験地獄とか交通地獄とか倫理観どころではありません。日本人の倫理はどこへいってしまったのでしょうか。
和尚の
一言
でもやっぱりひとの口には戸は立てられないですネ
世の中正論だけでは...
解説
子どものころこの歌を祖母によく聞かされました。
「まっすぐだけでは世の中は渡っていけないよ。」と、小さいながらこれは大人の智慧だなと思っていました。すりこぎだって立派な働きをしているのです。しかし、こまったことに会議も無事難関をこえて意見が一致しかけたころ「ちょっと待て、それでもなー」といつもの一言居士の出現。会議は振り出しに戻る。正論であるので皆黙っている。そんなことありませんでしたか。
和尚の
一言
世の中正論だけでは生きられん。「水清ければ魚住まずと」いうわけですネ でもみんなまっすぐがいいと思っているんじゃないですか。
腹のたったときの自分...
解説
面白く、よくもいったものですネ。実際は、鏡を出す余裕があれば腹もおさまっていることでしょう。
日頃から口の中で唱えているといいですネ。しかもこれは人にいうことではなく自分にいいきかせるのだということを忘れないでください。人に言うと喧嘩になります。
和尚の
一言
腹のたったときの自分の顔は誰も見たことがありません。見たらすごい顔をしていますよ。
笑えてきます。 六秒の教えというのもあります。腹がたったら六つ数えてから次の行動をとれという教えです。
昔は、早起きは三文の得...
解説
「朝寝する家は朝日が取り巻いて貧乏神の出るところなし」というのもあります。
和尚の
一言
昔は、早起きは三文の得とかいいましたネ。
令和4年2月
こころは、仏教でいう...
解説
ココロを題にした道歌はたくさんあります。「女ごころと秋の空」というのもありますネ。
今は、ひとのこころと秋の空といった方がいいでしょうか。
ギリシャ時代から心は胸(心臓)にある、脳にあるといった学者もいました。身体の別称だという学者もいます。
自分の本心とは、自分のこころとは「心」とはどこにあるのでしょうか?
和尚の
一言
こころは、仏教でいう六道を輪廻するものですネ。
畜生になったり、修羅になったり。また佛になったりころころ変わります。
車の座席の下を今一度...
解説
出先で土砂降りにあい、人の親切に涙して借りた傘も天気が回復するとすっかり忘れてしまっていた。
後日くしゃくしゃになって傘立てから出て来たなんて経験はありませんか。
和尚の
一言
車の座席の下を今一度みてみましょう。他の宝物もでてくるかも知れませんネ。
古歌をひとつ 世の中に本を貸すほど馬鹿はなしすれてやぶれて末はなくなる。
努力・精進・頑張っている間は...
解説
茶道や柔道を例にとった話のようです。柔道が好きであれば稽古にも励むし、自然に器用にもなるというわけです。江戸時代においては「好きこそものの上手なれ」が一人歩きをし、何が好きかということでもめたそうです。
和尚の
一言
努力・精進・頑張っている間は本物ではない。
大好きになってはじめて夢ひろがる。
世の中はやはりユーモアと...
解説
呉服屋さんに奉公していた女中さん、大変働き者で正月前いくつかの用事をこなしていたところ、床の間に使いかけの雑巾を置き忘れてしまった。主人は縁起でも無いと激怒してその女中さんを叱ったところ、頭のよい番頭さんが機転をきかせて言った句。それを聞いて主人は大変喜んだという話。
和尚の
一言
世の中はやはりユーモアと頓智が大事なんですネ。
昔は老若男女正月には...
解説
ご存知 一休禅師の逸話。縁起をかつぐ商人の家へ正月早々、竹の先に髑髏をぶら下げて人間はいずれは死ぬのだから生きている内によいことをせよと商人の強欲さを諭した話があります。
和尚の
一言
昔は老若男女正月には皆一つ歳をとりましたネ、懐かしい思い出です。
めでたくもありめでたくもなし の前句につけた川柳
かんしゃくのくの字を...
解説
よく堪忍袋の緒が切れたといいますが、癇癪を一杯詰め込みすぎると大変なことになります。
すぐ癇癪を起こす人と、起こした所を見たことがない人もいます。堪忍袋の容量の差なんでしょうか。
和尚の
一言
「かんしゃくのくの字をすてて日を暮らす」という句がありますが、入れ物を間違えるとストレスのたまり場になってしまいますヨ
令和4年1月
同じ災難にあっても...
出典
不詳
解説
前半は独立心を養い倹約を旨とする戒め 後半はあまり知られていないが忘れてはならない戒めである。
和尚の
一言
同じ災難にあっても 運がよかったと思える眼と心を持つ人がいます。
「ああ、これで済んでよかったネ 私には運がついていたんだ」
仏教の教えは「見方革命」といわれています。見る角度を変えると 災い転じて福となるのです。
世の中の人間そういう...
出典
不詳
解説
人の心の中はわからない。ましてや自分のこころも解らない。
他人は表情から察しはできるけれども自分の表情はわからない。
何がそうさせるのかわからない。人の悪口は言わない方がいいことは解っているのについ蔭で悪口をいってしまう。
和尚の
一言
世の中の人間そういうもんよと 悟ってしまえば腹もたたないし、ストレスもたまらない。
考えて見ているだけでは...
出典
江戸時代の名君 三助の思想を実践した 米沢藩主 上杉鷹山(ようざん)が家臣に諭した言葉。元歌は武田信玄公の 「・・・・成らぬと捨つる人の儚(はかな)さ」にあるといわれています。
解説
どんなことでも強い意志を持ってやれば必ずできると諭しています。
表題には<成>が使われていますが <為す>=実践する と「成る」=成就するは区別した方が解釈しやすいと思われる。
従って、「為せば成る為さねば成らぬ成ることも成らぬは人の為さぬなりけり」が正しいといわれています。
和尚の
一言
考えて見ているだけではダメ 実践と実行があってはじめて成就。
百聞は一見にしかず されど百見は一体験にしかず。
思い立ったが吉日ですネ。
みなみとは...
出典
不詳
解説
西方浄土 すなわち極楽は西方にあると年月をついやして探し求めるのが凡夫の我々。禅宗の中興ともいわれる白隠禅師は「衆生本来佛なり」と豪語されています。自分が佛であることに気がつかないであちらこちら探し求めている愚かさに早く気がつきなさいといっておられます。
和尚の
一言
みなみとは 南じゃなく みな身 皆身、自分のこころなんですネ。
たかが掃除...
出典
古歌
解説
お釈迦様を慕う弟子の中に覚えることが中々できないシュリハンドクがいた。お釈迦様は彼に「塵を払い、垢を落とす」といつでも唱えて実行しなさいと諭しました。彼は毎日実践して、ついに悟りを開いたということです。
樹木の繁茂している山寺の境内は毎日の作務が庭掃きに明け暮れます。気がつけばこの道歌が自然に口にでてまいります。心に溜まった塵も洗われたような気がします。塵も積もれば山となる。山にならないように毎日行なうことが大切と説いています。
和尚の
一言
たかが掃除 されど掃除